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   印刷結果をよくするためのアドバイス

データのサイズとカラーモード

1.データのサイズ

基本的にデータのサイズは、希望する印刷サイズと等倍(100%)が良いです。
縮小/拡大サイズでも印刷は可能ですが、画像データ部分に関しては以下の「画像をキレイに印刷するための注意点」で述べた内容と同じ理由で印刷画質が粗くなる可能性があり、またフォントなどのベクトルデータ部分も等倍であれば、曲線部分にジャギー(ギザギザ)が出ず滑らかに印刷されます。

パワーポイントは、サイズの最大が1422mmまでしか設定できません。それ以上のサイズの場合、1/2サイズをお勧めします。
ワードもサイズの制限は 558.7mm までですので、縮小サイズ(A4サイズなど)になってしまいます。

2.カラーモード

カラーモードを選択できるソフト(Photoshop、Illustratorなど)は、CMYKで作成した方がモニタと印刷とで色の差が出ません。

ワード・エクセル・パワーポイントは、RGBしか設定できません。

罫線と配色に関する注意点

モニタで見る結果と印刷結果で相違が出やすい点を以下に挙げます。データ作成の際にご注意ください。

罫線の太さを指定できる場合、0.5pt以下は使用しない方が良いです。細すぎる線は印刷にハッキリ出ない場合があります。
細い線、小さい文字などは、濃い色を配色した方が良いです。薄い色ですとモニタでは読めても印刷では判読しづらくなる場合があります。
配色は、コントラストのメリハリをつけた方が良いです。モニタではハッキリ区別ができても、印刷すると意外と分かりづらくなるケースがあります。
→ 例えば、白い背景に黄色い文字。青い背景に水色の文字など、判読が難しくなるケースがあります。

画像をキレイに印刷するための注意点

描画データには、ベクトルデータとビットマップデータの2種類あります。
ベクトルデータは、文字(フォント)データや、Word・Powerpointなどで使用される罫線やグラフなどのオブジェクト類です。これは、拡大印刷しましても画質が低下しません。

入稿データを作成する際に気をつける点は、ビットマップデータの扱いです。
ビットマップデータというのはドットの集合体で表現する画像形式で、画像データでよく見かける拡張子.jpg などがそうです。
これに注意をしないと、モニタ上ではキレイに見える画像も印刷すると画質が粗いという事態が発生してしまいます。

jpg画像などを扱う際の留意点は2点です。

1.画像の相対解像度は150dpi/inch以上にする。
2.画像の拡大/縮小はしない。(特に拡大は、拡大率が高くなるに比例して印刷画質は低下します)

以上は理想ですので、その条件に近いほど良い結果になる可能性が高くなるとお考えください。

左は、Photoshopの画面です。
「ドキュメントのサイズ」の幅と高さがその画像の持っているプリントした際のサイズです。
解像度は、相対解像度を表します。1インチ(2.54cm)辺りのドット数を表しています。一般的に、モニタ用の画像では72dpi/inchが多くなっていますが、これは印刷用にはやや足りない(印刷すると若干粗くなる)解像度です。


Photoshopでは、画像の相対解像度を後から高くすることもできますが、新規作成の段階で元々その解像度であった画像と比較するとかなり画質は悪くなります。

例えば、Powerpoitのスライド上に、上記の画像を150%に拡大して配置したとします。
モニタ上では、まだ十分にキレイな画質ですが、印刷すると予想以上に粗くなってしまうというケースも発生します。(下記画像参照)

しかし、拡大したからと言って全てのケースで粗くなるわけではなく、画像の相対解像度が十分であったためにほとんど粗くならないケースもあります。拡大/縮小率と画像の相対解像度との関係により、結果が異なります。


あと、入稿データ作成中における注意点は、ビットマップ画像をモニタ上で表示倍率100%で見て、元々粗い画像を使っていないか確認することです。
大きい印刷物用のデータはアプリケーション上で縮小サイズで表示して作成することが多いと思いますが、縮小表示ですと粗い画像も画質が良い画像に見えてしまうこともあります。
時々は、表示倍率を100%にして確認しましょう。(下記はPowerpointの画面です)

※時々100%にして、元々粗い画像を使っていないか確認する。

画像に含まれる文字の対策
もし、条件の良くない画像を使用し、モニタではキレイに見えるが印刷では粗くなるケースが発生した場合、画像に文字が含まれていると、その文字が判読しづらくなるという問題が発生します。
多少、画質が粗くても写真やイラストはあまり支障がないケースも多いですが、文字は読めなくなると(または判読しづらくなると)困ります。
(これは特に学会用のポスターに稀に見うけられるケースです)

これを未然に防ぐためのひとつのテクニックを以下に説明します。

左の画像のような印刷結果があったとします。

「A」「B」「C」とあるのが”画像に含まれる文字”です。画質が低下した分、読みづらくなっています。

未然に防ぐ対策としては、テキストボックスなどで、フォント文字を上から被せることです。
Word、Excel、Powerpointは、フォントはベクトルデータなので小さくてもハッキリ印刷されます。


テキストボックスの背景が透明ですと下の文字と重なって印刷されてしまうので、予め画像側の文字を消しておくことが必要となります。
他のデータ形式においても考え方は同じです。
上からテキスト(フォント)を被せることで判読しづらくなる問題を未然に防ぐことができます。